臨床検査技師とは何ぞや?

花子)松崎君って仕事何してんの?

松崎)臨床検査技師だよ。

花子)えっ何それ...

松崎)知らないの?うそでしょ?

花子)あっ!レントゲン取る人?

松崎)違うそうじゃない。

花子)あー顕微鏡とか見る人だ

松崎)うーん...ちょっと正解。


僕は今では胸を張って臨床検査技師だ。と言えますが、

臨床検査技師になりたての頃(約10年前)は、相手が技師について知らない事を前提に話をするのが大変でした。


病院をイメージしてください。と言った時に、臨床検査技師は大体出てきません。

まず、医師がいて、看護師、放射線技師、理学療法士、薬剤師などが連想されますよね。


臨床検査技師はどんな職業か分かりやすく一言で言うと「人を検査する職業」です。

大きく分けると、「人を直接検査する部門」「検体(血液など人から採取されたもの)を検査する部門」に分かれますが、同じ臨床検査技師でも担当する部門によって業務内容が大きく異なります。

更に細かく分けると、生理検査、病理検査、細菌検査、一般検査、遺伝子検査、など...

各検査とても専門性が高く、医療機関ではとても重要な役割を担っています。


僕は、幅広く検査をしていますが、特にメインで行っているのが、生理検査の中に含まれる、エコー(超音波)検査です。エコー検査は体に機械を当て、機械から発生させる超音波の特性を利用し、目的の臓器を白黒の画像にして異常がないかを調べる検査です。

エコー検査は痛みもなく、体に機械を当てるだけの検査ですが、得られる情報はとても多く有用です。


時には「がん」もエコー検査で見つかります。大きく進行している例から小さく初期の例まで様々な病気を僕はエコー検査で見てきました。

言い方を変えると、エコー検査で病気を見つけたけど助からなかった例、エコー検査で病気を見つけたので助かった例。

更に言い換えると、エコー検査でがんを見つけたが手遅れだった。エコー検査でがんを早期で見つけたので、その人の命が救われた。


臨床検査技師は人の命に関わる仕事です。

約10年、がんを沢山見て臨床で経験しましたが、早期で見つけて助かった例が僕にとって宝物です。

僕たちは、エコー検査で人の命を救っていきたいと思っています。

臨床検査技師は、裏方の職業では全くありません。


いつか、臨床検査技師にもっと光が当たるように、これからも頑張っていこうと思っています。


臨床検査技師

松崎


技師長の日常

臨床検査技師の価値を 拡大させようと頑張る 技師長の日常

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