入院生活Part1
こんにちは、松崎です。
この度、ある病気に罹り、長期休暇をもらい入院する事になりました。
病気になって気づきます。健康は当たり前ではないという事。
医療従事者である僕に、何かを気づかせる天からのメッセージと受け取り、しっかり向き合って治療します。
何の病気かと言いますと、痔瘻です。
今年の2月に体調が優れない日が続いていて、何が原因で体調が変なのか分からず、おかしいな。と思っていたのですが、
ある日、排便をしている時に肛門に激痛が走りました...。
そこで確信しました。あっ俺の肛門で何か起きている。
その後、痔瘻と診断されました。
痔瘻は手術しないと治す事のできない病気という事、また放置するとトンネルが枝分かれし、稀に癌化してしまう事があるので、入院し手術しなくてはならないという訳です。
痔瘻とは何ぞや?
直腸と肛門の境界を歯状線といい、そこには肛門陰窩というくぼみが10個前後あります。
このくぼみは誰にでもあるのですが、疲れや免疫力が低下した時に、そのくぼみに便が入り細菌感染すると、膿が溜まり溝が深まっていき図のようなトンネルができます。
トンネルが肛門周囲に開通した状態を痔瘻といい、開通していない状態を肛門周囲膿瘍といいます。
僕が、おしりに激痛が走った時はまだトンネルが開通されていない肛門周囲膿瘍の状態でした。
肛門周囲膿瘍は切開しないと痛みや熱が取れないので基本的には切開して膿を出し開通させます。
その切開もめちゃくちゃ痛かったです。食いしばっていましたが、声が出ちゃいます。
切開後落ち着いたところで、入院・手術の予定を組んでいきます。
このご時世コロナの影響があるので、入院する患者は全てPCR検査を受けなくてはなりません。
PCR検査は無事陰性の判定だったのでスケジュール通り、入院します。
入院初日
最低10日間の入院生活になるので、大荷物になるのですが、天気は雨...。
雨降って痔固まるという言葉もあるので、頑張って両手がふさがった状態で病院へ向かいます。
初日は検査、診察、院内設備の説明、翌日の手術についての説明、下剤の服用で終わります。
明日の手術に備えます。この日は連日の勤務の疲れもあったのか、ゆっくり眠れました。
2日目
6時起床、座薬を入れてもらい最後の排便調整をし、点滴をつなぎ、部屋で手術の待機をします。
午前中の手術と案内され、手術室に呼ばれるまで緊張はしていませんでしたが、
いざ手術室に入ると、緊張します。
あの空気感、ヒヤッとした感じ、やはり嫌ですね...。
ストレッチャーで待機していると、手術室の準備が整い手術台に上がります。
今回の手術は下半身の麻酔(腰椎麻酔)なので、横向きになり、膝を抱え込み、腰から麻酔します。
麻酔が入ってからは、下半身の感覚が全くなくなり、先生に触られているのはなんとなく分かりますが、痛みは全く感じません。
そうこうしているうちに手術は30分程で終わりました。早っ。
麻酔の影響か、ボーとしたまま、ストレッチャーで部屋まで戻ります。
しばらく、下半身の感覚がないので、痛みを感じません。
そして術後、4時間経過した頃、足の感覚が戻ってきたと思っていると、肛門にジワジワと痛みを感じてきました。
痛みは強まっていき、看護師さんにすいません。痛み止めを....。とお願いし点滴を追加してもらいました。それでも痛いです。
また痛みとは別の試練が待っています。
排尿です。朝からたくさん点滴をしているので、尿を出さなくてはなりません。
ベットから起き上がってはならず、ベットの傾きを変えてはいけない状態で、尿瓶へ尿を出すよう話があるのですが...。
1時間くらい、戦いました。膀胱がパンパンなのは感じるのですが全く出ず、降参しカテーテルを入れてもらいます。
これも痛い...。前から後ろからと生きた心地がしない2日目でした。
この日は一日ベットの上での生活でしたが、眠れませんでした。
まだまだ僕の戦いは続きます。
この後の話はPart2で。
松崎
2コメント
2021.04.18 22:10
2021.04.18 12:27